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闇夜にふらりと現れたかと思うと、またふらりと消えていく…
そんな彼が姿を現すのはいつも夜、しかし街には姿を現さず決まって族同士が戦っているところに鈴の音を響かせてふらりと現れる
現れたからといって族に手を出すわけではなく、ただ喧嘩を眺めているだけだった。
彼は一体何者なのか…なんのために現れるのか…
そんな正体不明の彼の噂は瞬く間に族達の間で広がり、彼の正体を暴こうとする者達も出てきていた。
だが、夜になればいつでも会えるわけではなかった。
彼は様々な場所を転々と見てまわっていたからだ。
長くても2日、短いときは数分でいなくなってしまう…
そんな彼の行動に、いつの間にか族達の間では“気まぐれな黒猫”と呼ばれるようになっていた。
彼は一体何者なのか…
そして、彼の尻尾を掴むのは誰か…
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