+環+

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マジックで書かれた文字(模様)を指でなぞる。 ちゃぷん――。 表現としてはそんな感じ。 指先が触れた鏡はまるで水面のように波紋を描いていた。 波紋は鏡全体に広がり、マジックで書かれた円はみるみる歪んでいく。 目の前が 暗くなる。 あぁ。 ただの夢じゃなかった……。 ミドナという女性は。 本当に助けを求めていたんだ。 待ってるんだ。リンクさんを。 遊び半分で彼女の願いを了承した私は後悔の念に駆られながら、黒い影に包まれ意識を失った――。 +環end+
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