22人が本棚に入れています
本棚に追加
マジックで書かれた文字(模様)を指でなぞる。
ちゃぷん――。
表現としてはそんな感じ。
指先が触れた鏡はまるで水面のように波紋を描いていた。
波紋は鏡全体に広がり、マジックで書かれた円はみるみる歪んでいく。
目の前が
暗くなる。
あぁ。
ただの夢じゃなかった……。
ミドナという女性は。
本当に助けを求めていたんだ。
待ってるんだ。リンクさんを。
遊び半分で彼女の願いを了承した私は後悔の念に駆られながら、黒い影に包まれ意識を失った――。
+環end+
最初のコメントを投稿しよう!