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その疑問以外今は考えられないんじゃないかというぐらい風の頭の中にはその疑問がぐるぐる回っていた。
「えっ!?」
美少女はかなり驚いた様子でこちらを見てくる。
「私の事知らないなんて珍しい人ですね」
どんだけ自信過剰だよ!!
風は心の中でツッコミを入れた。
「私は南澤 麻。この高校の新二年生です」
へぇー。
同じ学年になのに知らなかったとはな。
まあ女に興味ないからいいんだけどさ。
そんなこと考えていたが突然南澤の名前に疑問が湧いた。
「……うん?麻?どっかで聞いたような気が……」
「あっ!麻様があんな所に」
男の集団の言葉で思い出した。
「麻様っておまえだった……のか。あれいない?」
すでに彼女の姿がなかった。
そして遠くの方から声がした。
「そうです。私が麻様です」
彼女の声だった。
しっかりと見ると遠くの方にいた。
「また話しましょうね!」
そして風にウィンクをして去っていった。
どきん!!!
えっ?
何この胸の痛みは?
これが風の初めての恋だった。
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