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「えぇっと…A組か」
美咲はクラスを確認すると靴を下駄箱にいれ、真新しい上靴にはきかえる。
「えっと、たしか職員室はあっちだったよね」
職員室に向かって歩き始める。
―――――――…………
コンコンッ
「失礼します」
ドアをがらりと開ける。
「おはようございます。今日からよろしくお願いします、あの、新入生挨拶の最終確認をお願いしたいのですが」
「あぁ高橋、おはよう、どれだ?」
一人の教師に言われ、鞄の中からごそごそと紙を出し、教師に渡す。
その教師は受けとると、一通り目を通す。
「いいんじゃないか?特に直すとこないぞ」
「ありがとうございます、えっと…」
「あぁ、まだ名前いってなかったな、国語科の市井 隼人だ、主に古典が担当だ」
「市井先生、ありがとうございました」
お礼をいいながら、紙を受けとる。
「いや、そうそう、ついでにお前の担任だ」
「そうなんですか、これから一年間よろしくお願いします、それではそろそろ失礼します」
美咲はちらっと時計を見て、教室に向かうことを告げる。
「時間だしな」
市井先生に見送られながら職員室をあとにする。
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