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「…桜か…。また…この季節が来ちまったか…。あいつが逝ってからもう一年も経つってのに…情けねぇな…。…まだ…」
『…好きだよ。…高虎。君のことが…好きだよ』
ああ…
…俺も好きだぜ…
吉継…
『…忘れた方がいい…。私のことは…もう忘れてしまってくれ…』
…そんな簡単に忘れられるのならよ…どんなに楽だったか…
『…幸せだった。君と…いられて…。私は本当に幸せだったんだ。君は私にこの上ない程の幸せをくれた』
むしろ…俺の方があんたに幸せを貰ってた
あんたが側にいて…笑っていただけで…
俺は…本当にそれだけで良かったんだ
あんたが生きていたらって…考えなかったわけじゃねぇ
それでも…あの時の俺達には…その道しかなかった
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