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「…つうか文って…しかも何で石田に渡してんだよ…。俺が石田に嫌われてんの分かっている上でやってんだろ。…吉継」
しかも…俺に直接届けさせるとか…
何の嫌がらせだよ…
ん…?
何だ…この紙…
石田の字みたいだが…
『紀ノ助が俺のことを何と言ったかは知らぬが俺は貴様が嫌いだ
だが、紀ノ助が何故幸せだったということは文で分かった気がする
もし紀ノ助を忘れるようなことがあれば俺は貴様を殺しに行く
くれぐれも忘れるな
石田三成
呪いかよ…
殺しに行くって…
ん…
まだ…あるのか?
―――追伸
貴様がどんなに隠そうとしても俺は貴様が紀ノ助に子を産ませたことを知っている
…紀ノ助の子を見せになら佐和山に来てもいい』
…バレてんのかよ…
けど…何で石田が知ってんだ?
俺もバレるような対応はしてねぇし…関ヶ原後に会ったのは今日が初めてだよな…?
…もしかして言ってたのか?
吉継…
『私のことよりも君は他のことを心配すべきだと思うが』
『…どういう意味だよ?高継も紀乃も心配しなくても大丈夫だぜ?』
『…君は変なところで鈍いな。まぁ…いずれ分かるだろう』
『…吉継?教えてはくれねぇのかよ。…あんたも意地が悪いな』
『少しくらい君には分からず…私には分かることがあってもいいだろう。………好きだよ。高虎』
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