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「妹子…ごめっ……!」
太子が苦しそうに上を向いて、僕の頭においた手がビクッと震えた。
『ん…?うぷっ!?』
問う間もなく、僕の口に含んだ物から温かいとろみのある液体が流れ込んだ。
『んもう…もうちょっと早く言ってくださいよ!』
手のひらに口の中の液体を出して布で手を拭いながら太子に文句を言った。
「ふ…ぅ…ご、ごめんよ妹子っ💦」
太子は優しく僕を抱締めてくれた。
その優しさにはときに涙さえ出そうになる。
次は、
『太子、僕にも……』
甘えた声で言ってみる。
「解ったよ❤……妹子……」
優しく微笑んで太子は僕にキスしてくれた。
そのまま口が胸に降りる。
『ひゃ……あっ❤』
口で胸を啄まれる。
恥ずかしくて気が変になりそうだ…!
更に口は下を目指す。
『ふ……ぅあっ❤』
さっき僕がしていたことを太子が今…してる。
絡み付く舌。巧みな技と力加減。
太子以外は考えられないくらい、僕は太子が好きなんだ…。
『っあ❤』
大きな衝撃と共に、僕の中から堪えられなかったものが溢れ出した。
『…っはあ…❤』
ため息をついたら、太子がこちらを見た。
そして
「っゴクン」
『っあ!!』
飲んだ。
『何してるんですか!恥ずかしいでしょ!!』
真っ赤になって怒る僕を、太子はオモシロそうに抱締めた。
「妹子はそーゆー所が可愛いから好きだ❤」
その言葉に偽りはない。
僕は悔しいのと、そうしたいので
『つ……次は…飲んじゃいますから……ね…』
精一杯の反抗を小声でした。
「はいはい❤解りましたよ❤」
太子は優しく頭を撫でてくれた。
僕は嬉しくて笑い返した。
『太子大好き❤』
思いっきり抱き付いた。
「私も❤妹子大好き♥」
抱締めてくれた。
絶対離れない。一生離れないから。
いつもそう優しく言ってくれる人。大好きな貴方。
優しさと安らぎと幸福に包まれながら、僕たちは朝まで一緒に眠った。
これが僕の甘くて苦い初恋の想い出
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