眠る満月

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「白は黒い空を超えうる……」 だから俺はそれを可能にする魔法を考えた。 「月を溶かす暗号は……」 魔法陣が光りだす。誰かに見られてないかがいつも心配だ。 万物はそのままに、時間軸だけ戻すなんて正気の沙汰じゃないからな。 「……モラトリアムは永遠に」 最後は二人で唱え終わる。
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