歩く快晴

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よし、どうやら一番乗りのようだ。購買のカウンターの窓を開ける。 「宮ちゃん、パンくれ」 「はいはーい!」 奥から小さい女の子が出てくる。パッと見たら小学生にしか思えないだろう。 「お、マサちゃん今日も一番だねぇ!」 「こいつは色んな意味で速いんですよ」 「やかましいよ」 「ふふふ。それでー、ご注文は?」 「焼きそばパンとメロンパン、ある?」 「お、ありますよー」 宮ちゃんはそういって後ろの大きい箱をガサゴソしだす。 「最近は機関の景気もいいから、色んなものを入荷できるんですよー」 「へえー。宮ちゃんはもう前線出ないのん?」 「出ませんよ、今の仕事が楽しいですから!」
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