1限目:おばけ の おうち

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「ほら!あの向こうよ!」 流依さんが嬉しそうに言う。 や、やっと到着か・・・。 「ぼ、僕・・・、着いたら、まずちょっと休ませて・・・ッ。」 「ご飯・・・。誰かあたしに白米を・・・。」 二人はもう限界のようで、息を切らしながら言った。 もちろん俺も疲れきっていたが、とにかく早く寮が見たくて足を速める。 「到着ー!」 流依さんが叫ぶ。 ついに着いた!俺がこの三年間住まうことになるマイホーム(?)に・・・! 俺が目を輝かせて顔を上げるとそこには・・・ 外壁がツタで覆われ、空にはカラスが鳴き叫びながら飛び回り、庭には謎の植物が生い茂る――― ―――「校舎」がそびえ建っていた。
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