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「ほら!あの向こうよ!」
流依さんが嬉しそうに言う。
や、やっと到着か・・・。
「ぼ、僕・・・、着いたら、まずちょっと休ませて・・・ッ。」
「ご飯・・・。誰かあたしに白米を・・・。」
二人はもう限界のようで、息を切らしながら言った。
もちろん俺も疲れきっていたが、とにかく早く寮が見たくて足を速める。
「到着ー!」
流依さんが叫ぶ。
ついに着いた!俺がこの三年間住まうことになるマイホーム(?)に・・・!
俺が目を輝かせて顔を上げるとそこには・・・
外壁がツタで覆われ、空にはカラスが鳴き叫びながら飛び回り、庭には謎の植物が生い茂る―――
―――「校舎」がそびえ建っていた。
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