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「さ、できたわよ。」
「うわー、おいしそう!」
俺達の目の前には、流依さんが作ってくれた料理が並んでいた。
お味噌汁や焼き鮭などの庶民的な料理。だが、俺達にとっては久々に食べる家庭料理だ。
「どうぞ、召し上がれ。」
「「「いただきまーす!」」」
「おいしー!やっぱり白米が一番ね!」
「この鮭なんかもう料亭レベルですよ流依さん!」
「僕、お味噌汁なんて久しぶりだよ。暖まるー・・・。」
「ふふっ、みんなすごくお腹が空いてたのね。おかわり用意してあるから、たくさん食べてね。」
「おかわり!」
「早ッ!?」
「二人が遅いんだよ。あ、晴彦ポテトサラダ残してるー。食べれないならあたしが食べたげるね!」
「あぁーッ!?お前俺の『好きなものは最後に食べる』スタイル知ってんだろ!?」
「はれ、そうふぁっふぇ?」
「この食物吸引機め!ああ・・・、俺のポテト・・・。」
「は、はるくん、僕のあげようか・・・?」
「貴様!俺を哀れみの目で見やがって!」
「えぇっ!?」
「もっかいおかわりー!」
ピンポーン!
俺達が和気あいあい(?)と食事をしていると、急に呼び出し音が鳴った。
「あら、お客さんかしら?」
なにゆえ学校に、インターフォン・・・?
「ちょっと見てくるわね。みんなはここで待っててくれる?」
そう言って、流依さんは食堂を出て門へ向かった。
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