5人が本棚に入れています
本棚に追加
「・・・。」
「・・・。」
「・・・え、望、今何か言ったか?」
「・・・いや、あたしは何も言ってないけど・・・。」
「ウチが言ったんだよ。あんた達、耳大丈夫か?」
「「「えぇー!?」」」
「今の、この子が言ってたよな!?な、なんて憎たらしいんだ!」
「凄く大人しいからもっとおしとやかな感じかと思ってたのに・・・、信じらんない!」
「僕はガキじゃないよぉー!」
俺達は驚きが隠せなかった。まさかこんなに生意気な子だったとは・・・。
「うるっせぇな。いちいちピーピー喚くなっつーの。耳障りなんだよ。」
「「「な、な、な・・・ッ!」」」
「ち、千沙ちゃん、いつも言うけど、もっと喋り方を・・・」
「流依は黙ってなさいよ。というか、あんたがこいつらに口のきき方を教えてないのが悪いんじゃないの?」
「お、おい!流依さんは関係ないだろ!」
「あ?何あんた、ウチに文句でもあんの?」
「大アリだろ!子供だと思って優しくしてりゃあ調子に乗りやがって・・・。」
「悪いけど、ウチはこの寮に住んでもう二十年になるの。あんた達や流依なんかよりずっと先輩なんだからね。」
最初のコメントを投稿しよう!