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長い冬が終わり、春の訪れを喜んでいるかのように聴こえる鳥達のさえずりが耳に心地よい。
大地には、春の陽気を浴びて芽吹きはじめた新しい命がたくさん顔を覗かせている。
そんな穏やかな朝、俺は清々しい空気を胸いっぱいに吸い込み、大きく伸びをした。
「いい天気だ・・・。」
空は雲一つない晴天。時折吹く風が、春の匂いを運んでくれる。
深呼吸を一つして、俺は目の前にそびえる建物に向き直って言った。
「さ、現実に戻るか・・・。」
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