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「な・・・ッ!」
二十年だって!?この子供がそんな前から・・・!?
「あはは!その驚いた顔、最高!」
「お、お前なぁ・・・。」
「さーて、そろそろ部屋に戻らなきゃ。あ、最後にそのアホ面に免じて、さっきの質問に答えたげるわ。なんでウチが靴だけ見えるようにしたか・・・、だったわよね。」
千沙はいきなり宙に浮き、みるみる天井へ近づいていく。
「答えはー・・・、あんた達の怯えた顔が超ウケるからでしたー!あはは!思い出しても笑えるわー!」
「あ、あのくそガキ・・・ッ!」
「じゃあねー!あはは!」
そう言って千沙は、吸い込まれるようにして天井へ消えていった。
「「「・・・。」」」
取り残された俺達は、ただ黙って天井を見つめるしかできなかった。
「え、えーっと、みんな・・・。とりあえず、今日のところは帰りましょうか!」
流依さんが無理に明るく言う。
そ、そうだな。いつまでもこうしてても仕方ないし・・・。
俺達が頷くと、流依さんは意気揚々と言った。
「さ、下山の準備をしましょう!」
冥京高校第七寮・・・。
俺達はここでまともに暮らしていけるのか・・・?
第一話、終
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