約束

3/8
前へ
/18ページ
次へ
「仕方ないだろ。あの商人が生徒を馬鹿にするから」 「ふ~ん。じゃぁ、手伝ってよ♪ルウの15歳の誕生日に着る服何が良いか」 「女に興味ない!俺は将来の役職に忙しい」 「本当に決める気あるのか?講義受けても選ぶ気0だろ」  ライは何も言わず、階段を降りた。 「待ってライ」  私は窓から外に出てライを追い掛けた。 「ルウも女になる気あるのかしら?」 「さぁ?お転婆は直らないんじゃないか?」 「ねぇ、待ってよ」 「何だよ?俺は次の講義の予習で忙しいんだよ」 「何かなりたい仕事無いの?じゃぁ…」  言いかけた時ライが立ち止まり私はぶつかった。 「ついてくるな。俺は忙しいと言っただろ」  ライは走りさった。  くそっ、もっと早く走ることが出来たら追い付くのに、どんどんライは私より強くなる。  私が追い付けない場所にライはいる。  ねぇ、約束は忘れてないよね?
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加