小学校から中学まで

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柳間 曉は普通の家庭に生まれて 普通に明るく小学校生活を過ごしていた 小四の時に 他の友達たちがテニスやサッカー、 野球などのスポーツをしていたために 自分も何かやりたいと思っていた ある日、父親の悟(さとる)にこのことを話した 「とおちゃん 自分も何かスポーツを習いたい」 悟は少し嬉しそうに 「何がやりたいんだ?」 「うーんと…………バレーボール!!」 曉は他のみんなと違うことがしたいという性格をしていた ちょっとした負けず嫌いだ その時は思い付きだったが 決して軽い気持ちでバレーと言ったのではなかった そのキラキラした二重瞼の目から 悟はそう理解していた
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