空白の時間

2/4
前へ
/23ページ
次へ
俺はホームで電車を待っていた。俺の乗る電車の前には特急が一本通過する。 「まもなく、一番線を列車が通過します。」 そんなアナウンスが聞こえてきた。 すると、一人の男性がホームに転落した。そしてそれを助けようと、もう一人男性がホームに飛び込んだ。 俺はとっさに非常停止ボタンを押したが、電車は無情にも二人の上を通過してしまった…。 まさか、こんな時に人身事故を目撃することになるなんて…。俺は美沙に連絡しようとポケットからケータイを取り出した。 「電池が無くなりそうだから…。」 俺と美沙を繋ぐものは、何もなかった…。
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加