空白の時間

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俺はただひたすらに電車が来るのを待った。途中警察から事情聴取も受けた。テレビの取材もあった。だけど、俺は今それどころではなかった。 こうしている間にも、美沙は俺を待っている。 こんなにも時間が長く感じられたのは、生まれて初めてかもしれなかった。 死体の処理や列車の点検、線路の清掃など、様々な事情があるのは分かる。だけど…。 もどかしい思いが、俺の心を支配した。
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