16人が本棚に入れています
本棚に追加
「いってきま~す!」
自分が通っている高校までそう遠くはないので、いつも歩いて登校している。
しばらくいていると、後ろから声をかけられた。
「美優ちゃん、おはよう。」
そこには学年のマドンナの由香里(ユカリ)が自転車を押しながら歩いていた。そんな彼女が奇跡的に私の友達なのだ。
「由香里、おはよう。なんでチャリ押してんの?」
由香里の長くて緩やかなカーブを描いた髪が風でふわふわしているのがなんともかわいらしい。
「えっと、美優ちゃんが見えたから、一緒に行こうと思って…。」
どうやら彼女は徒歩の私に合わせてくれたみたいだ。
外見同様、中身も相当かわいらしい。
最初のコメントを投稿しよう!