序章:ワレ平凡ナリ

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彼は教室のなかから雨が降っていることを確認すると自分が今日傘を持ってきていないことに気付きまた短めの溜息を漏らす。 小雨でもないが大雨でもない長く降り続くような嫌な雨だった。 なんとなく、勉強をする気になれず先生の話を適当に聞き流していると終了を告げるチャイムが鳴る。 こうして、彼はまたいつも通り帰り支度を済ませ家へと帰る。 本当につまらなく平凡である。
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