2日目

5/6
前へ
/128ページ
次へ
「………」 「………」 ―――ザワ…ザワ… 寂しさや虚しさが募る。 それでも僕は不思議とこの空気が嫌ではなかった。 何か言わなきゃ… そう、強く思っても何一つして言葉は浮かんでこない。 「…名前、」 「ぇ…?」 「お兄さん…名前…」 途切れ途切れの単語での会話。 それでも少女から話しかけてくれたことが嬉しかった。 「彰(アキラ)…  早川 彰(ハヤカワ アキラ)だよ」 自然と笑みが零れた。
/128ページ

最初のコメントを投稿しよう!

30人が本棚に入れています
本棚に追加