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俺は夢の中で
断崖絶壁の崖に居ます、
見渡す限り誰も居ません..
有るとすれば
目の前に広がる海のみ。
ふと後ろに人の気配がしたので
俺は振り返りました、
そこには俺自身から
伸びている影の先に
俺と全く同じ身長
全く同じ体型の
「人の形」をした者が居たんです。
でもそいつわ真っ黒で
最初は表情すら
分かりませんでした、
俺は不思議な者を見るように
暫く「人の形」を
見続けて居ました。
初めは全体的に
見ていたんですが
何故か段々顔に意識が
集中するようになるんです、
何故か顔が
気になり始めるんです。
そしてしっかりと
顔を見てみると
顔の形わしているんですが
目と口しか無かったんです。
それも目わ1つしか無く
大きくて充血していて、
口も普通に考えると大きくて..
ちゃんと見てみれば
それわ「人の形」をした
化け物に見えるんです。
暫く目を逸らせないでいると
「人の形」が
何かを言っているんです、
初めは全然聴こえないんですが
段々聴こえるようになってきて
次第にはっきりと
聴こえるようになるんです、
[死ねば良いのに]
[殺してあげようか?]
[どうして欲しい?]
ってずっと言うんです。
俺は意味が分からず
言うてることに質問するんです、
[なんで?]
[誰を?]
[何を?] って。
でも返ってくる言葉わ全て
変わらないんです、
[死ねば良いのに]
[殺してあげようか?]
[どうして欲しい?]
これの一点張り。
こんな会話を
暫くずっと続けるんです、
そうしたら俺が
我慢できなくなって
[お前は何がしたいねん!]
[意味が分からんわ!]
と キレたんです...
するとその「人の形」わ
なにも言わなくなるんです。
急に黙るもんやから
俺もただ「人の形」を
見てるだけでした、
そんな沈黙が
暫く続いたと思えば
いきなり「人の形」が
怒ってる様に見えるんです、
突如怒りを露にし始めるんです。
その様子を見た俺は
直ぐに謝るんです
[言い過ぎた]
[許してくれ] と。
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