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でも「人の形」わ ずっと怒り狂ってるんです、 その様子を見てたら 怖くなってきて 後退りするんです、 少しづつ ゆっくりと。 俺がこのまま 逃げれると思った瞬間に [人の形]が笑顔になったんです、 その笑顔を見た瞬間 俺は寒気がして 走ろうとしたんです、 でもさっきまで動いてた体が 急に動かなったんです、 俺は必死に動かそうとしても 微動だにせず ピクリとも動かず その場で 固まってしまったんです、 「人の形」をした奴が 俺が 動かなくなったのを確認して ゆっくり近付いて来るんです。 俺は「人の形」に対して必死に [来るな!] [消えろ!] [失せろ!] と叫んでるんです。 それでも「人の形」わ 近付くのを 止めようとしないんです、 むしろ近付くスピードが 徐々に早くなるんです... ついに 「人の形」をした化け物と 俺の距離が 手を伸ばせば 届く距離になったときに 「人の形」がこう言うたんです。 [もう許さん] [憎い] [殺す] と...。 そして 「人の形」が俺に触れた瞬間 体の自由が 利くようになったんです、 だから俺は 全速力で崖を走ったんです、 とにかく がむしゃらに走ったんです。 走ってる最中 何故か追い掛けられてる感じが しなかったもんで 走りながら後ろを 振り返ったんです、 すると後ろには 数m程距離を空けて 「人の形」が居るんです.. どれだけ走っても どれだけスピード上げようとも 後ろを振り返れば、 必ず数mの距離を空けて 「人の形」が居るんです。 でも不思議と 疲れわ感じないんです、 息すら切れないんです。 そんな自分を走りながら段々 疑い始めるんです、 走りながら 冷静になろうとしたんです。 そんなことから ふと気が付くんです、 崖を走ってるのに どれだけ走っても てっぺんに着かないことに... 不思議に思い走りながら 周りを見渡したんです、 絶望しました.. よく見てみると 「人の形」に触れられた場所から ほんの数mしか 進んでいなかったんです...
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