我が輩は黒猫である

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我が輩は黒猫である

横浜のとある町 一匹の黒猫が路地をヒタヒタとしおらしく歩いていた 彼はそのとある町のとあるビルの一階にある黒猫探偵事務所と言う看板のある部屋の前で立ち止まる 黒い革靴に黒いスラックスのズボンが見える 彼はその足にすり寄り猫なで声をたてた その視線を上にずらしていくと黒いスーツに身を包んだ1人の男の姿が目に映る 真っ赤なワイシャツに鍔付きの丸帽子、その帽子からはみ出るパーマヘアー、グラサンを掛ける顔の頬はほのかに桃色がかっている そうこの男こそ本作の主人公黒田虎吉(32才)である
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