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達屋
「石橋智子は悪い仲間と連んでおり、援交の噂も絶えなかったようです。当時彼氏が居てその彼氏も共に姿をくらましたようですね。俗に言うカケオチってやつですね」
竜胆
「もしかして・・・間々下が援交の末、彼女を愛してしまいストーカーとなって彼女を・・・」
竜胆と達屋がジェラルミンケースを見て体をこわばらせた。
黒田は罰が悪そうに自慢の帽子を脱ぎ頭をかきむしった。
黒田
「まあそれはないだろう・・・わざわざ殺人犯が遺体を探してくれとは言いにこないさ」
「にゃ~ゴロゴロ」
そこへジジが体を黒田の足に擦り寄せてきた。黒田は甘えるジジの様子を見ながら言った。
黒田
「もう一度学校を調べて見てくれ!写真をね…撮って来てくれないか…写真をね」
二人
「承知しました」
二人は即座に学校へと向かった。
黒田はジジと二人で事務所に止まる。
黒田
「なあジジ・・・。やっぱり好きな人とはいつも一緒に居たいよな・・・」
黒田はジジを抱えると頭を撫でた。
しばらくして二人が写真を撮って戻って来た。それを一枚づつ丁寧に見ていく黒田が一枚の写真に釘付けになる。
黒田
「ふ~むなる程ね~」
竜胆
「何か分かったので?」
黒田
「あ~修さん、依頼人を呼んで貰えないかな。それと達屋くん、三度すまんが学園に向かって貰いたいんだが…」
竜胆
「分かりました!早速」
達屋
「分かりました!行ってきます」
後日、依頼人の間々下が呼ばれた。間々下はあまりうかないような表情で事務所に現れる。
間々下
「黒田さん見つかりましたか?」
黒田は椅子から立ち上がって言った。
黒田
「ああ、見つかりましたよ間々下さん!」
間々下はその言葉にちょっと焦りの色を見せた。
間々下
「でっどこに居ましたか?」
黒田
「居ましたよ!ここにね・・・」
間々下の様子が更に変になっていく。その様子を見て冷静に黒田が言葉をかける。
「おっと!まだ居場所を教える前に…とりあえず約束です。間々下さん…そのケース開けて貰えませんか?」
間々下
「そ…そうですね…。と…とりあえず…」
間々下がケ-スに手を開け開けようとする。それを竜胆達が固唾を飲んで見守っていた。
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