我が輩は黒猫である

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黒田はポケットに突っ込んだ手をドアノブにかけるとそのドアを開いた 「にゃ~」 ドアが開いた瞬間にその黒猫がその部屋に入っていった。 「おはようごさいます!黒田社長 それに・・・どこへ行っていたのジジ」 デスクに座ってPCをいじくっている女性が唐突に言った 黒猫のジジは真っ先に事務所の床に置いてあるお椀の元へ向う。そこには彼の好きなキャットフードが山盛りに盛ってあったのだ。 ジジは夢中でそれを食べ始めた。お椀からボロボロキャットフードをこぼしながら 黒田 「おはよう諸君!今日もいい天気だね」 奥のシンクから1人の小太りな老人がお茶を運んで来る。 老人 「おはようごさいます社長。今日も相変わらず暇ですなハハ」 お茶をデスクに置くとかけてある眼鏡を徐にずらす。 女性 「社長それどころじゃありませんよ!2ヶ月も依頼が無くてこっちはもう火の車なんですからね」 黒田 「まあまあそう目くじら立てなさるな望君。その内ひょっこり現れるさ…依頼人なんてもんは」 女性 「社長!名前で呼ばないで下さい!私にはキチンと達屋と言う名字があるんですからね!あなたの彼女じゃあるまいし…」 この女性名前は達屋望(25才)、才色兼備でこの事務所の事務担当及び黒田のアシスタントを勤めている色白で黒い長髪の女性である。 先ほどの老人は竜胆(りんどう)修太郎(63才)、黒田と同じく探偵だが今は年の為主にアシスタントとしてこの事務所に雇われいる。長年の経験を携えて黒田の補佐的存在だ。 「にゃ~」 おっとここで忘れては行けない。この事務所のペット・・・ 「にゃ~」 ・・・いやいやスマン…もといアシスタントの黒猫のジジ君である。勿論彼も黒田と共に数々の難事件を解決してきた逸材で・・・ あるのかな? 「にゃ~んゴロゴロ」 その通りだと言っております。 ジジと言う名前は達屋望が某アニメのファンだったから、彼女がその名前を付けたそうだ。 これが黒猫探偵事務所の主だったメンバーである。
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