依頼1 人探し

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彼女はまず美容室に行き髪型を派手にした。その後、綺麗なスーツに着替え外に出て行く。手には何故かチラシらしき物を持っている。 数時間後… 彼女は聖桜燐学園の前でチラシを配っていた。 達屋 「ねえ君たち今度この近くにネイルサロンが出来たの。来てみない?」 チラシを配られたギャル達2人は興味津々の様子。 彼女の背後に黒い影が忍び寄る。電柱の影に身を潜めるその姿は…彼だ。そう、この物語の主人公…黒田寅吉その人! ちょいと心配だった黒田は達屋の後をつけて来ていたのだ。と言っても尾行と言うよりは同伴と言った方がいいかも知れない。何故なら、彼女は彼がついてきているのを知っていたからだ。まあ当たり前だろうね…あんな変な格好してついてこられちゃ。 黒田 「まあ・・・アイツの話術に任しとけば間違いないだろう。それよりも依頼人が妙に気になるなぁ。奴の事も調べておくか・・・」 独り言を呟いて黒田はその場を去って行った。 達屋 (もう・・・社長ったら全然信用ないわね。しかし・・・相変わらず尾行が下手な人。よくあれで今まで探偵務めてられたわよねぇ~) 達屋は横目で彼が去る後ろ姿を見て密かに思っていた。 黒田が歩いていると彼の携帯が突然鳴った。何故か演歌の着信音。黒田がその携帯を手に取る。 黒田 「はいもしもし・・・あっなんだ修さんか。でどうだった」 竜胆 「見つけましたよ社長!あの影と全く同じように見える場所を」 黒田 「ふむ・・・ふむふむ。何!?焼津だって!修さん今から私もそちらに向かいます。ちょっと調べたい事があるので…」 竜胆 「分かりました。お待ちしております」
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