真夜中のランデブー

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「「「おめでとう、ユチョン」」」 「ありがとうございます」 ここ一週間の間、仕事の先々で行われた、俺の誕生日パーティー。 ケーキもたくさん食べた(マネージャーに怒られた)し、プレゼントも全部大事に持ち帰った。 俺の大切なチームメイトは、パーティーのたびにスタッフと口をそろえておめでとう、と言ってくれた。笑顔のみんなを見て、俺は愛されてるんだな、なんて実感。 ただ一人を除いて そいつ―――チャンミン、俺の恋人は、スタッフに囲まれる俺をいつも一歩離れたところから眺めてる。満面の笑みで。 最初のうちはジェジュンヒョンやユノヒョンがチャンミンを呼んで輪の中に入れようとしたが、チャンミンはそれを笑顔でかわす。しまいには、二人はチャンミンを呼ぶことを諦めてしまった。 今もそう、チャンミンはまた一歩離れたところから、俺を笑顔で見つめてる。 さっき、雑誌の特集の撮影が終わったらスタッフがニヤニヤしながら俺を見てきた。 なんとなくわかったけど、そこは敢えてポーカーフェイス。 案の定、スタッフが小さなケーキを持ってきて、そして最初にもどる。 1日早いお祝いに笑顔で返しながら、腹の中では別のことを考えていた。 ――――明日は俺の誕生日。 チャンミンはきっと何か企んでる、 期待しちゃうよ?
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