真夜中のランデブー

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なんだかんだでケーキを顔に付けられて、プチパーティーはお開きになった。 忙しい合間に用意をしてくれたスタッフに感謝。だって、パーティーって言っても30分もなかったのに、あと2時間したら日付が変わっちゃうくらいだ。 なんて、時計を見ながらぼんやりと考えてると、ポンポンと肩を叩かれた。振り返るとそこには愛しの君が。 片手を上げて、チャランと車の鍵をならす。 「少しだけ、時間をくれますか?」 首を傾けながら微笑むチャンミンに見とれつつ、気づけば俺はコクりと頷いていた。 それを見たチャンミンは満足そうに頷き返してくれた。 「では行きましょう…………まずは顔を拭いてから」 それから鬼神のごとき速さで身支度を整え、今はチャンミンが運転する車の助手席にいる。 やっぱりなんか企んでたんだなんて思って、期待通りの―――いやそれ以上の展開にわくわくした。 隣にいるチャンミンの顔をそっと盗み見る。柔らかな表情、愛らしい顔立ち。お互い何も話さなかったし、俺もどこにいくのかなんて野暮なことは聞かなかった。 狭い車内では無言の、それでいて穏やかな雰囲気が漂っていた。
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