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どうやら朝霧さんの作ってくれた盾のお陰で、倒れている間に攻撃を受けずに済んだみたい。
その証拠に、朝霧さんの盾にヒビが入っていた。
「あ、あの。朝霧さん、ありがとうございます」
「うん、いいよ。舞さん」
ここで突然、毛虫が身を縮めて丸まり始める。
その姿は団子虫のよう。
「えっ!? 何をする気なんだ!?」
朝霧さんは片膝をついた体勢で敵を見上げる。
丸まって次に考えられる行動は……
防御。
もしくはそのまま転がる。
現状から考えても後者の確率が高い。
「朝霧さん、おそらく敵は転がって攻撃するつもりです!」
「な、なんだって!?」
翼君が後方に走って逃げている姿が目に映った。
おそらく彼も私と同じ事を考えたのだろう。
でも、杉浦さんは……?
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