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しかし、男性は現状を思い出す
「きみ、ここは一体どこなんだ?見たところ、風都(フウト)ではないようだが…」
「ふーと?聴かない土地だねぇ…まぁここなら生前にいた場所なんて関係ないけどさ」
女性は何やら不可解なことを口にする
「生前、だと?」
「そうさ、ここは彼岸、死者の魂が流れ着く場所さ」
「何…?……信じられんな…」
男性は女性の言葉を否定した。自分が今死者などと到底信じられなかった。なぜならば、現在自分には自分自身の体が存在するからだ
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