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「つい先日な、ある神社で願い事があった。今の数えで5歳の小さな女の子だったな」
こいつ……。
「その女の子の願い事は、この世界を善い人だけにして下さい。というものだった」
口の端にクリームがついてる……。
「その女の子は義理の父親から定期的に暴力を受けていたんだ。まぁ今の世界なら割とありがちな願いだ」
「おい、なんか話しが重くなってきたぞ」
「聞けよ、しかしその女の子は普通じゃないんだ」
「はぁ?」
「その女の子は神、その中でも上位に相当する潜在的な力があった」
「ならわざわざ神社で願い事なんかしなくても自分でなんとかなったんじゃねぇか」
「その子に自覚はないんだ。力の使い方がわからない」
ややこしいな。設定が。
「女の子の神の力は願いを受けた神社の神の力を凌駕していたんだ」
「おいおい、やべーな」
「その神は従わざるを得なかった。言うなれば上司の命令と同じようなものだからな」
「そこからは神々で話し合いを開始し、その願いは正式に受理された」
「正式に受理されるとどうなる?」
そして話しが俺に関係無さ過ぎないか。
「神々は総出でこの願いを叶えることになった」
意味がわからない。
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