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「だが神は人間ではない。人間の善い悪いを判断できない」
「閻魔大王とかいるんじゃないか、悪人を裁いて舌を抜いて地獄に落とす」
「閻魔は死人の生前の罪の意識を推し量ってるに過ぎない。要は善いか悪いかは本人の人間しだいだ」
割と設定が凝ってるな。
しかし話しが長い。
「だから神々は人間に任せることにした。神ごとに人間を選び、戦争させ、勝者の人間の悪い人間像を総て地獄に落とす」
「投げやり過ぎるし適当過ぎないか?」
「しかしそう決まった。そしてお前も選ばれた。」
「そうか、じゃあ他を当たってくれ。俺はいいよ」
「ダメだ。拒否権はない。」
こいつめんどくさすぎる。いつ話が終わるんだ。
「よし、じゃあなんで俺が選ばれた?」
「何となくだ。敢えて言うならお前はすごく普通だったからだな」
「俺が普通だったから?」
「そうだ。お前小学生の時に万引きをしただろ、本屋で漫画を」
「何で知ってるのか知らないがすぐにバレて謝り倒した以来もうしてないぞ」
「そして中学の頃は老人介護のボランティアに参加している、山登りだったか。」
なんなんだこいつは? 俺のこと調べたのか?
「高校に入ってからは万引きやボランティア、どれもが馬鹿らしく感じ、毎日毎日なにもせず普通に生きている。だから選んだ」
本当に……。
「本当になんなんだお前。」
「神使だ」
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