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『夕斗、お前霊感があるだろう?』
ドクン―――。
夕斗の心臓が跳び上がった。
まだ転校初日だ。
そんなことは誰にも話してないし、むしろ新しい学園にきたことをきっかけに隠そうとしていた。
前の学校では、散々嘘つき呼ばわりされたから。
『やだな先生、なんの話で……』
『あるだろう?』
『え』
『あるよな』
『いえ』
『認めろ』
どこまでも突っ込まれて、夕斗は沈黙する。
――というか、認めろって…。
『……先生、キャラ違くない?』
思わず夕斗が呟くと、宮原は腕組みをして彼を見下ろした。
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