転校生と幽霊トンネル

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「坂木に宮野。今見たことは誰にも言わないでくれるか? 言ったら通信簿は全部1。夏休みの宿題は3倍だ」 次々ととんでもないことを言い出す宮原に、剣悟と比古は何も言えなかった。 当たり前だろう。彼らは髪を下ろした優しい宮原しか知らないのだから。 「先生…キャラ違くね?」 剣悟がやっと、1年前の夕斗と同じ疑問を口にした。 が、意にも介さず黙殺し、宮原は問う。 「わかったか?」 冷ややかな魔術師の声に、剣悟と比古はぶんぶんと首を縦に振るのだった。
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