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「話を続けるわね。まあうちの学園に入学して生徒会に入れば何でも一つ…………って言っても殺人、恋愛、死者蘇生以外だけど、願いを叶えることのできる好約っていうのがあるのよ。もちろん生徒会メンバーを女子オンリーにすることなんて朝飯前」
「まじですか姉上!そんな夢のような制度。俺絶対に入学してみせます」
女の言葉に興奮するように叫ぶ男。
そんな男を片手で制止ながら女は語る。
「まあ、そうがっつくんじゃないわよ。そんな美味しい話がそうそう転がってるはずがないでしょ。生徒会に入るに相応しいものかどうか確かめる試験があるの。何といっても毎年ほぼ全員が生徒会役員になろうとして行事すらできちゃったからね」
「試験っ!?………………まじで?」
女の言葉に青ざめる男。
女はそんな男に、男が危惧しているようなものではないと伝える。
「ペーパー試験じゃないから安心しな。試験内容は毎年変わるけど、裏の世界をしっているあなたなら余裕でしょう」
「まあ、姉貴のおかげでそっち方面だけはな」
男はペーパー試験でないことを確かめ、ほっとする。が、
「まあその前に学園に入るだけの学力は必要だけどね」
再び放たれた女の一言に渋面する。
「うっ、………………じゃあ張り切って勉強すっか。姉貴勉強教え、」
「やだ、めんどい」
結局男は女の学校に入ることになり、そのために勉強をすることになる。
「………………して姉貴」
「ん?」
「姉貴は生徒会入ったことあんの?」
「もちろん。ちゃんと美少年クラブをつくったわよ」
「…………血は争えないってやつですか」
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