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急なアナウンスに俺は頭が真っ白で何をしたらいいのか分からず動けなかった。
『誠二。何ボーッとしてるの?
シートベルト付けないと……』
『あ、あぁ……』
隣に座っている洋祐がなかなか動かない俺の所のシートベルトを引っ張り、母親が子供の世話をやくように俺のシートベルトを丁寧に付け俺の頭を上から押さえ、低くなる姿勢を取らせた。
隣を見ると、洋祐は前の座席に手を置き頭がぶつからないような体制を取っていたので俺も同じように真似をした。
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