紅蓮12

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そんな雄叫びに眉を寄せる、幼い俺と後ろにいた青森 そして、会場にいて個々に作業をしていた人達もまでが「なんだ、なんだ」と目を見開いてキョロキョロと周りを見渡していた 『――…光様、お声が少々…。』 『あぁ!ごめんよ青森』 『いえ…』 瞬時に青森が光に言葉を掛けると、我に帰った光が少し照れて謝る…。 そんな光景を見ていて、「あったかい…。」と思った 何も違いはない。 ただ、馬鹿で温かい親と子供と普通にありふれた光景が、デカクなった俺にとっては凄く懐かしく思えた 『ねぇー、光』 『んー?なんだい陽斗?』 『旭はぁー?』 光に抱き着いたままの体制で、顔を上に上げて光と目線を合わせて普通はいる筈の人を捜す 幼い俺からの質問に光はニッコリと笑いながら答えた 『旭はね、もうちょっとで来るよ』 『本当?』 『あぁ、本当だよ。だから陽斗もお着替えしてきな』 『わかった!お着替えしてくるっ』 『おー、そうかそうか』 ニシシシッ、と笑って 光から離れると幼い俺は後ろにいた青森の手を取って、入ってきた扉を再び開けて廊下へと出る 『ひかるぅー、待っててねぇー』 『おぉうー!』 そんな馬鹿気た会話をして、青森に手を引かれながら着替える為に部屋を移動した 、
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