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いくらなんでも無理がある。修もいれて3人でこの数をどうこうするのには、体力と力がなさ過ぎる。狼が来たからと言っても、俺は使い物にならないし、修も体力が無くなってきている。全員潰すとなると時間がかかる
そう俺は考えていた。そう考えるしかないと思っていたが、俺の考えは無駄だったみたいで…。
「テメェらっ。俺達の姫様をよくもこんなにしてくれたなぁ?」
「…加減はしない。ぶっ潰す」
狼が入ってきたと思われる扉から、いつになく低く楽しそうで、でも怒りに満ち溢れている声が聞こえた。扉の前には2人の男がいて、俺は狼がドヤ顔で大丈夫と言った意味がわかった
「ォイ!そこの糞気味悪い髑髏っ。この前はよくもやってくれたな!」
「コイツはともかく、陽斗に手をあげるとはね」
一方は外国人みたいな馬鹿。一方は色男で青のメッシュ。その2人はこの前、髑髏に一発負かされて入院していたはず。正確に言えば馬鹿な方だけだが
そんな2人がこんな所に来て大丈夫かと思ったが、2人の顔を見ていて心配はしない方が得だと気づく。今までに、こんなに殺気立ち楽しそうな2人は見たことがないからだ
「だから言ったろ。陽斗」
「そうだな。まさか塔陛と泰楽だとは思わなかった」
「それだけじゃないがな」
殺気立った塔陛と泰楽の後ろ。金髪や銀髪眼鏡など色とりどりの髪が、これから始まる『Party』という名の喧嘩に笑みを零していた
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