紅蓮15

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「まさか、紅蓮と共同になるとは思わなかったけどね」 「んじゃ面倒臭がり屋の虎は帰れ」 「絋ちゃん酷ーい」 「金城。ドンマイ」 次々に倉庫の中に入ってくる様々な奴ら。けどまさかLagers全員が来るとは思わなかった。そして、Lagersの後ろにもう一人いて黒い笑みを浮かべて歩いてくる その黒い笑みを見た俺と修は世界が終わったんじゃないかと考えた。だって俺の知る中で1番腹黒い奴が、気持ち良いぐらいに笑ってやがる 「修、王様からの命令です」 「なんで翼さんが…」 いつもはバーテン姿でいる翼。けど今日は黒Tにジーパン、そして革ブーツ。きっとブーツには鉄板が入っているし、ジーパンなのは足が高く上がるから、黒Tなのは腹の色を表してる 「王様が遠慮はいらない。噛み殺せ…、と言ってました」 「…了解」 「それと私は王様の代理です」 代理というか翼が王様になってもいい具合に見えたのは俺だけだろうか。ブラックホール並の翼に言葉もかけられない俺は、狼に支えられているだけ でも不意に翼が俺の方が見ると、黒い笑みではなく優しい笑みで俺と眼を合わせる。その行動は一瞬だったけど、翼は俺と修を心配していたみたいで、その優しい笑みは心配が取れた証拠だった 、
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