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結局。俺一人で来たはずなのに、ここらで有名で腕っ節のたつ奴らの大集合になってしまった。しかも、紅蓮にLagersそしてBlackRosの3豪。いまだかつてない、その光景は妙に合っていてミスマッチな感じだった
「まさか敵と手組むなんてな…。」
「誰も手を組むなんて言ってない。俺達は仲間をやられたんだ。そして島を荒らされた」
「だからこれは個々のお返し。…だろ?」
横目で狼を見ながら言葉の先を言えば、「あぁ…。そうだ」と自信に満ちた声で返事をする。油断していると、いつも以上に感じられる狼の覇気に充てられてしまいそうだ
それに塔陛に泰楽、Lagersの皆も、修も翼もただならぬ雰囲気で構えている。いつの間にか倉庫の中はピリピリと電気が走る、緊張の渦に巻き込まれていた
…俺もあと少し頑張んないと、な
生唾を飲み込んで、もう一度使えない足に力を入れる。乱れっぱなしだった呼吸を整え、俺を支える狼の肩を軽くタップする
俺の方を見た狼に俺がなにをしたいのか、眼だけで伝えれば一瞬だけ反対の色が浮かんだが、呆れた顔で溜息をつかれた
そんな狼に「悪い」と苦笑しながら謝れば、「慣れた」と言われてしまった
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