パンをくわえて登校してたら運命の人とごっつんこなんてのはない

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櫻田桃花。 彼女は12歳でデビューした後、凄まじい勢いでトップアイドルまで登り詰め今や国民的アイドルとしてもかなり有名だ。 年は確か俺と同い年だった気がする。 「休業…ね。」 ふと、時計を見ると… 8時10分。 HRは35分からで学校までは家から30分掛かる。 …………………。 「遅刻だああああああ!」 残りのパンをくわえながら家を出た。 俺は、この時なら世界陸上に出られるであろうスピードで学校に向かった。 しかし頭の中では櫻田桃花と言う名前が何故か消えなかった。 この時既に運命の歯車が回り始めた事など、俺は知るよしもなかった。
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