パンをくわえて登校してたら運命の人とごっつんこなんてのはない

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俺は自分の席についた。 「よぉ、龍二♪」 「うっせぇチャバネ。」 「それゴキブリだろーが!!」 「じゃあ、ワモン。」 「同じだろ!!」 このゴキブリ野郎は鏡野誠二(かがみのせいじ)、一応俺の親友だ。 なかなかにイケメンなのだが何故かモテない。 「まぁ、ゴキブリだからしゃーねーか。」 あっ、声に出しちった。 「酷い、酷すぎる。」 そう言うとヘヤノスミスで『の』の字を書き始めた。 「キモいわ。」 俺はゴキブリの脇腹辺りに蹴りを入れた。 「オバマッ!!」 ……何故にその悲鳴をあげたのか知らんが、気にしない事にしその日は一日寝て過ごした。
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