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それはいつも通り、真人の家まで小崎が迎えに来て、車に乗ろうとしている時だった。
「何で何時も起きてないんですか!!!」
「仕方ねぇだろ?だって「夜遊びに行くからです。」
「ハイハイわかってるよ」
「ハイは一回で充分です!!また時間ギリギリ……あっ!!」
突然大声を出した、小崎の視線の先には車に集っている、若者達の姿だった。そして車を蹴り始めた。
「ちょっとあなた達!!何してるんですか!!」
「おいおい……女が絡もうとするなよ」
面倒な事に巻き込まれるのは嫌なので、遠くから見学しているのだが―…
「何なんですか!!あなた達は」
「うっせぇな、地味女!!こんな所に、車止めとく方が悪いだろ?」
「あなた達は警察では無いはずです!!早く止めないと、警察呼びますよ?」
―ダンっ
「うっせぇんだよ!!!」
一人の男が小崎の肩を、思いっきり押した。小崎は耐えきれなくて、尻餅を着いたのだが
―バキッ
男が小崎の眼鏡を、踏みつけて割ってしまったのだ。
「…おいお前ら何してんだ?」
地に這うような声で登場したのは、さっきまで見学していた真人だ。さすがに、助けないといけないと思い来たのだが
「ダメです!!怪我したらいけないので、どっか行ってて下さい」
と叫んでる小崎だが、目が悪すぎて真人の方向ではなく、相手に怒鳴っている。
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