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「おいおい……倒された時、ケツじゃなくて頭でも打ったのか?」
小崎の前髪を上げながら聞いた真人は、小崎の顔を見て思わず、自分の口を押さえた。
「―っ!!」
何も言わない真人に、コテンと首を傾げる小崎だが
「…やっ―//////」
一文字しか発していない真人の顔は、みるみるうちに紅くなっていった。
どうしたものかと、真人に顔を近付けようとするのだが―…
「ストップ!!」
肩を掴まれて、身動きがとれない。
「おい!!お前ら~ふざけんじゃねぇぞ!!」
「小崎…すまんが離れててくれ」
「ちょっ、何するんですか?!」
「すぐ終わるから」
「暴力はダメです」
「だから手は出さない…多分」
「ダメですっ!!もう直ぐ仕事が始まるのに…」
「小崎……俺を信じろ」
100%信用出来ない。それが分かったのか、真人が苦笑しているように見えた。
「まっ、少しだけだから。目ェ瞑っとけよ」
コクンと頷くと、邪魔にならないように移動すると言われた通り目を瞑ったが
―バキッ、ボコッ
「……」
耳も両手で覆う。
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