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「撮影入りまーす」
スタッフの声が響くスタジオで、一人の男が動き出した。彼の名は真人(マサト)だ。今では、彼の名を知らない人は居ないぐらいだ。今日は、歌番組の収録に来ている。
~♪
音楽が流れ、真人は歌い出した。その瞬間、スタッフやスタジオにいる関係者が息を呑むのが分かる。
―…
「ありがとうございましたー」
スタジオにいたスタッフに会釈をすると、真人は楽屋へと歩き出した。
「マネージャー、次の仕事は?」
「今日はこの仕事が最後です。明日は11時からドラマのロケがあります」
「よっしゃー!!超ラッキーじゃん♪今は07時だから…」
「遊びに行くのでしたら、あまり外を歩かないで下さい。いつ撮られるか分からないんですよ!!それに「分かったから!!それ毎回聞いてるし」
「毎回言っても、必ず撮られていますから。毎回謝る私の身にもなって下さい。」
「ハイハイ…」
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