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俺に声をかけられた花井は深いため息をついた 「あ~、花井…デパートないでうろちょろする田島を捕まえようと頑張ってたよね? 最後は監督が田島の頭鷲掴みにしてたけど。」 疲れきっている花井の変わりに栄口が事情を話す まぁ……、さすがの田島でも監督には勝てないだろうな と、花井の背中をぽんぽん叩く栄口たちの様子を見ながら考えていた 「腹減ったぁあ!水谷ぃ~、何か食いもンくぇっ!」 田島が戻って来たのだろう大テーブルを吹いていた水谷に食い物をせがんでいる 「そんなの持ってないよ~、てか田島も三橋起こして来たなら準備手伝えよなぁ?」 「え~ッ!じゃあ、俺台所行って肉の準備手伝って来るッッ!」 水谷の言葉に唇尖らせる田島だが台所が気になるのか上機嫌に台所へ向かう 田島は元気すぎだな…… 田島が台所へ行ったのと同時に泉が未だうとうとしている三橋を連れてきた 「田島の野郎、起こすだけ起こして放置してくなっての」 ブツブツ田島に対して文句を言っている泉に水谷が「ドンマイ」と声をかけ 泉の後ろに居る三橋に向かってにこやかに水谷には 「あ、起きたんだ三橋。はよ~」 と、緩い挨拶を送る その挨拶を受けて三橋はやはりいつも通りキョドキョドしだした 試合に勝って未だこの反応か… まぁ、すぐには治らねぇとは思ったけどな 「すげぇんだぜ三橋。田島が三橋の頬摘まんで引っ張っても起きねぇの」 「マジ?!それってさ、田島めちゃくちゃ面白がってたんじゃない?」 三橋を起こす過程の話しを水谷と泉はケタケタ笑いながらしていた あれ、三橋…どこ行ったんだ? 洗面所か? オレはいつの間にか居なくなっている三橋を探して洗面所へ向かった じゃーっ お、やっぱり居た。 「三橋」 ビクッ←三橋が驚いた音 バシャッ←水がこぼれたら音 ガンッッ!←三橋が蛇口の水が出る所で後頭部を強打した音 イテ~音…; 「~~~ッッ!」 後頭部をおさえながら崩れる三橋に駆け寄った 「だ、大丈夫かよ;すげぇ音したし、タンコブできたんじゃ…」 「だっ…いじょうぶ…だよっ!…ぃ、~ッ!」 心配した俺に対して三橋は強がってかバッと顔を上げこちらに顔をむけて大丈夫と言うもやっぱり痛いもんは痛いらしく目には涙を浮かべ再び俯く
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