山崎 芽依 (やまざき めい)

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気が付けば、あたしと稜くんの唇が重なっていた。 稜くんが激しく何度も何度もキスしてくる。 苦しい。 だけど、やめたくない。 もっとキスしたい。 あたしは稜くんの背中に手を回した。 しばらくして、稜くんがキスをやめた。 あたしは真っ白な頭のまま稜くんを見つめた。 「唯、その顔反則」 「え?」 「本当、キスだけで我慢してる俺の気持ち考えた事ある?」 「稜くん、我慢してるの?」 あたしがそう言うと、稜くんがあたしに顔を近づけてきた。 「すっげえ我慢してる。 今だって唯がそんな可愛い顔するから、もっと激しいキスしてめちゃくちゃにしてやりてぇ」 その言葉にあたしの顔が赤くなる。 激しいキスって何!? もしかして、世に言う『ディープキス』!? ていうか、あたし何考えてんの!? あたしは頭を一生懸命振った。 「稜くん!!」 「ん?」 「早く学校行かなきゃ遅刻しちゃう!!」 そう言ってあたしは稜くんの体を押して稜くんから離れた。 それから、あたしは猛スピードで学校へ駆け出した。 どうしよう。 ドキドキが止まらない。 キス、久しぶりだったなぁ。 って!! そんな事考えるから頭がホワンとなるんだよ!! あたしは頭を振りながら学校まで走った。 .
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