山崎 芽依 (やまざき めい)

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あたしは芽依の言葉に目をパチクリさせた。 「え?なんで芽依、あたしと稜くんの事知ってるの?」 「クラス発表の時、有沢くんと唯の事見たの。 その時の唯の顔、超幸せそうだったから、多分付き合ってるんだろうなって」 「え!?あたし、そんなに顔に出てた!?」 「もうバッチリ」 「嘘!!」 あたしは顔を両手で覆った。 そんなあたしを見て芽依が笑った。 「唯、ありがとう」 しばらく笑った後、芽依が真剣な声で言った。 芽依……。 あたしは笑顔を芽依に向けた。 すると、稜くんと舜くんが走って来るのが見えた。 あれ? 稜くんと舜くん。 どうしたんだろう。 首を傾げる。 2人があたしと芽依の前で止まった。 「唯、いきなり教室飛び出すなよ」 「え?ごめん……」 「聞いてよゆーちん。稜、ゆーちんが教室飛び出して行った時、超焦ってたんだよ?」 「え?」 思わず稜くんを見る。 稜くんが焦ってた? 舜くんの言葉に頭が真っ白になる。 どうしよう。 めちゃくちゃ嬉しい。 だんだん赤くなるのが分かる。 ヤバイよ。 ドキドキしてるのが止まらない。 あたしは稜くんから視線を芽依に移した。 .
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