保健医

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すっかり完治したあたしは、学校に着いて芽依に笑顔を向けた。 「唯!!もう大丈夫なの?」 「うん!!もう走り回っても平気だよ!!」 あたしは軽く走るふりをした。 すると、芽依がいきなりキョロキョロし出した。 「芽依?」 「あのさ、今日は有沢くんと一緒じゃないの?」 「今日、稜くん迎えに来なかったの。待ってても遅刻しそうだったから、先に来たんだ。ちゃんとメールはした」 「珍しいね。別々に登校なんて」 あたしは教室の扉を見た。 もしかしたら、先に学校に来てるかもって思ったんだけど……。 まだ来てないみたい。 舜くんと来るのかな? しばらく扉を見つめていると、舜くんが勢い良く入ってきた。 そして、あたしと芽依のところに笑顔でやってきた。 「おはよー!!ゆーちん!!ザキちゃん!!」 「おはよー、葉月くん」 「おはよー。あれ?舜くん。稜くんと一緒じゃないの?」 舜くんは一人で教室に入ってきた。 稜くんと一緒だと思ったんだけど……。 「稜?ゆーちんと一緒に来たんじゃないの?」 「ううん。あたし、今日は一人で来た」 「え?じゃあ、今日は有沢くん休み?」 芽依の言葉に、舜くんと首を傾げる。 .
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